在宅介護サービスにかかる費用「訪問系サービス」

ケアマネに必須!介護費用の知識

訪問系サービスにかかる費用

利用時間によって金額が異なる

訪問介護

資格を取得している介護士が要介護者の自宅を訪問して必要なサービスを提供します。介護といえば食事や入浴、排泄の介助を中心に考えがちですが、それ以外にも調理や買い物、洗濯など日常生活のサポートを行うこともあります。訪問介護を利用できるのは要介護認定されている人のみです。認定を受けていない人が利用する場合は介護保険が適用されないため料金が高額になってしまいます。では実際にどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
訪問介護では食事や排泄の介助などをする身体介護と掃除や洗濯といった生活援助のどちらも利用できます。それぞれ利用時間によって金額が異なりますが、市区町村によって多少の差があります。身体介護は「20分未満は166円/回」「20分以上30分未満は249円/回」「30分以上1時間未満は395円/回」「90分以上は577円/回(30分ごとに83円加算)」、生活援助は「20分以上45分未満は182円/回」「45分以上224円/回」です。ただし、これは自己負担額が1割の時の金額です。

訪問入浴介護

入浴設備を積んだ専用車とスタッフが自宅を訪問して入浴を介助する訪問入浴介護は自宅の浴槽で入浴するのが難しい人にとって頼りになるサービスです。介護度が低い人は自宅の浴槽を利用してスタッフが入浴を介助し、介護度が高い人は専用の設備を利用して入浴を介助していきますが、医師から入浴の許可を得ていない人はこのサービスを利用できません。
金額は地域によって差はありますが、要介護1~5の場合は「全身入浴は1,256円/回」「部分浴は879円/回」「清拭は879円/回」で、要支援1~2の場合は「全身浴は849円/回」「部分浴は594円/回」「清拭は594円/回」です。ただし、訪問介護同様、これは自己負担額が1割の場合の金額です。

訪問リハビリテーション

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などリハビリテーションの専門家が要介護者の自宅を訪問して、日常生活の自立のための機能維持や回復を目指してリハビリテーションを行う訪問リハビリテーションは高齢化が進み医療費や介護費用が増大している今、健康寿命や予防介護が重要視されるようになったことで、大きな注目を集めるようなりました。
このサービスは市区町村の窓口に相談する、かかりつけの病院から紹介される、のどちらかのパターンではじめることになりますが、どちらもケアマネが窓口となることが多いです。訪問リハビリテーションの基本料金は要支援1~2・要介護1~5ともに「292円/回(20分)」ですが、勤続年数3年以上のリハビリ専門職がいる場合や退院から3ヶ月以内の場合、他の居宅サービス事業者と連携を図る場合は金額が加算されます。

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